初期衝動
明日金曜日はいよいよマンスリーパイソンズの日だ。
いつも、マンスリーパイソンズの前日はわくわくどきどきする。
「お客さん来てくれるかな?」
「楽しんでもらえるかな?」
こんな気分を毎月味わえるんやから幸せ者だ。
思えば高校生の頃は一つのブッキングを取るのも大きなことで、ノルマをいつも達成できずに自腹を切るのだが必死にやっていた。
「俺たち仲間内の学際ノリの中で埋もれちゃあかんで。神戸に出てイベントの中にブッキングを組み込むんや!オリジナルや!」
なんて言ったりして
ある時はドラムもいないのに生き急いでライブをやったりしていた。
神戸のパンクスの中に乗り込んでライブをやっていた。
いつもメンバーの家でリハを繰り返し、メンバーと音を合わせられない日もバイトのない時は家に急いで帰り、音楽を大音量でかけ、窓を開けて窓から見える空に向かってベースを弾いたりしていた。
いつも何かをイメージしていた。
ステージ前の五分間、体の震えがとまらなかった。
今ではいちいちそこまでなることはないけど、気持ちは変わっていない。
ライブをやる限りはやっぱり何か感じてもらいたい。
何か感じさせられる演奏をしたい。
忘れてないんだぜ。
やってやるぜ。
あの頃抱いたイメージは今も鮮明なんだぜ。
「此処ではない何処か」
なんてクソ食らえ。
ここで輝けない奴が、他の場所で輝ける訳ないだろ。
あ、わくわくしてきた。
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